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【中国】米の制裁を経済高度化の原動力に、商務省[経済](2018/09/28)

中国商務省の高峰報道官は27日の定例会見で、米国との貿易戦争で受けている圧力をチャンスととらえ、中国経済の高度化と質向上を推し進めていくと説明した。かつてトランプ米大統領の側近だったバノン元首席戦略官が、「米国の戦略は、中国を耐えられないほど痛い目に遭わせることだ」と語ったとされることに関する出席記者の質問に答えた。

高氏は、覇道や極度の圧力で中国を倒せないし、中国経済を潰すこともできないと強調。「我々は、試練を発展の力に変えられると認識している。一時的な困難に打ち勝てる」と述べた。また、トランプ政権の単独行動主義(ユニラテラリズム)によって、米国の企業や消費者が日に日に圧力を感じているのを見たくないとも話した。

中国が11月の米中間選挙後に米国との実質的な貿易交渉を再開するのではないかとの観測に対しては、交渉の扉はいつでも開けてあるとしながらも、誠意と対等、約束の順守が前提条件とこれまでの方針を繰り返し、「協議を再開すするか否か、再開するならいつになるかは、完全に米側の出方次第だ」と発言。中国側から交渉再開を申し入れる考えがないことを示唆した。

ほか貿易戦争の影響で海外企業が中国での生産を減らすという報道が出ていることについて、「状況に注意しており、米国の追加関税が世界のサプライチェーンにどのように影響するのか、精査している」と説明。その上で「中央、地方の政府それぞれが海外企業による投資拡大を促すための様々な施策を打ち出している」とし、投資環境の改善に力を入れていることを強調した。

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