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【シンガポール】電通スポーツアジア、卓球プロリーグに出資[媒体](2018/09/28)

電通の子会社でスポーツ関連ビジネスを展開する電通スポーツアジア(本社・シンガポール)は26日、シンガポールに本拠を置く卓球プロリーグ「T2APAC」の株式20%を取得したと発表した。取得額は明らかにしていない。電通スポーツアジアが卓球プロリーグに出資するのは初という。

T2APACは2017年に誕生。◇1試合24分制で終了時間に得点数の高い選手が勝ちとなるルール◇選手のドラフト制度◇デュースのない新スコアシステム――など従来とは異なる独自の形式を導入した国際的な卓球トーナメントだ。17年にはリオ五輪メダリストの水谷隼をはじめ世界のトップ選手が参戦。プロ選手36人が200万米ドル(約2億2,500万円)超の賞金を獲得した。同年のテレビ放映は1,700時間超、視聴者数は2,850万人に達している。19年は3つのトーナメントが開催される。

T2APACは国際卓球連盟(ITTF)とパートナーシップを組んでおり、19、20年に行われるT2APAC主催のトーナメントはITTFが認定する大会で最もレベルが高い「ダイヤモンド」イベントとして位置付けられる予定だ。

電通スポーツアジアは今回の出資に伴い、T2APACの独占的なメディア・マーケティング会社に任命された。今後はデジタルコンテンツの拡大やソーシャルメディア、OTT(オーバー・ザ・トップ、インターネット経由の映像配信)プラットフォーム、テレビ放送などを通じて、T2APACの発展に貢献したい考えだ。

電通スポーツアジアの森村國仁社長兼最高経営責任者(CEO)は、「T2APACは卓球界に変革を起こそうとしている。今回の出資を通じてT2APAC、ITTFと協力し、世界的に卓球の商業的可能性を高めていきたい」と話している。

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