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【タイ】桜十字、エンポリで12月に病院開設[医薬](2018/09/19)

医療福祉や高齢者向け介護サービスなどを手掛ける桜十字グループがタイに進出する。工業団地事業などを運営するロジャナグループとの合弁で、12月に首都バンコクの「エンポリアム・タワー」内で「サクラ・クロス・クリニック」を開業する計画だ。高齢化社会が進行するタイで、将来的に介護事業の展開も計画する。

桜十字グループの担当者がNNAに説明したところによると、クリニックは12月17日に開業する計画。面積は864平方メートルで、従業員15人。日本語、タイ語、英語に対応する。

クリニックで受けられる外来診療は内科、小児科、婦人科、消化器内科、皮膚科、各種予防接種など。健康診断では、日本の健康保険組合や産業医が指定する人間ドックや健康診断の受診が可能。労働許可証などの免許取得に必要な健康診断や、子宮頸がん検診、乳がん検診、胃部内視鏡検査、胃透視検査、大腸内視鏡検査などを最先端の医療機器で幅広く受診できるという。

クリニックの開業を前に、3月に運営会社となるロジャナ桜十字メディカルを設立。資本金は5,400万バーツ(約1億8,500万円)で桜十字グループが49%、ロジャナグループが51%を出資した。

桜十字グループの同担当者は、「これから本格的な高齢化を迎えるタイで、老人ホームや高齢者住宅などの介護事業の需要があると見込み、現地パートナーを探していた」と説明。一方、タイでは介護保険が整備されていないため、介護事業の展開は時期尚早と判断。まずは日系の信頼できる医療機関としてのブランドを確立した後、介護事業への参入を検討するという。

桜十字グループは、2005年に熊本で「桜十字病院」の運営を開始。以降、病院事業や介護事業、医療メディア事業などを展開している。海外では12年にシンガポールで日本人向け診療所の合弁運営事業に参画。16年には台湾の医療機器専門商社、承業生医(CHCヘルスケアグループ)と介護事業の提携で覚書を締結するなど、アジア事業を拡大している。17年度の総売上高は230億円。18年4月時点の従業員数は3,186人。

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