【ミャンマー】米クリスピー・クリーム、1号店を開業[サービス](2018/09/18)
米国のドーナツチェーン「クリスピー・クリーム」は16日、最大都市ヤンゴンに同国で初めての店舗を開業した。近い将来に10店舗体制とする計画を明らかにしている。ミャンマーには地場資本のドーナツチェーンがあるが、世界的なドーナツ大手は進出していなかった。
1号店は高額所得層が多く住むバハン郡区の商業施設内に開設。有名ブランドの市場参入をソーシャルメディアなどで知った家族連れや若者グループが、午前8時のオープンに合わせて長蛇の列をつくった。
看板人気商品の「オリジナル・グレーズド」を含む16種類のドーナツを販売する。単価は950チャット(約68円)からで、ミャンマー産の豆をひいたコーヒーも提供する。これまでに現地人約80人を新規採用した。
クリスピー・クリームの開業セレモニーには、スコット・マーシェル駐ミャンマー米国大使も参加し「米国の代表的な会社の進出は喜ばしい。両国の良い関係を強めるとともに、新規雇用創出にも寄与することを期待している」とあいさつした。
クリスピー・クリームは現在、世界32カ国で1,400店舗を展開。東南アジアでは、タイ、マレーシアなどに進出している。
■スタバの開業は中止か
一方、同じく米国を代表する飲食ブランドであるコーヒーチェーン「スターバックス」も9月にヤンゴン中心部での1号店開業が見込まれていたが、まだ実現していない。一部地場メディアが13日、イスラム教徒少数民族ロヒンギャの迫害問題などを理由とする進出計画撤回の可能性を報じた。
スターバックスは5月にミャンマー投資委員会(MIC)から香港系企業による全額出資会社の設立と優遇措置の付与が承認され、開店が待たれていた。
米国は、ペンス副大統領が4日、ミャンマーの裁判所がロヒンギャ問題を取材していたロイター通信の記者2人に対して国家機密法違反による実刑判決を下したことを強く非難するなど、ミャンマーへの圧力を強めている。