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【タイ】サイバー対策人材、日ASEANで育成[IT](2018/09/17)

サイバーセキュリティー人材を育成する「日ASEANサイバーセキュリティ能力構築センター」が開所した=14日、バンコク (NNA撮影)

サイバーセキュリティー人材を育成する「日ASEANサイバーセキュリティ能力構築センター」が開所した=14日、バンコク (NNA撮影)

タイのデジタル経済社会省・電子取引開発機構(ETDA)は14日、首都バンコクに東南アジア諸国連合(ASEAN)のサイバーセキュリティー人材を育成する「日ASEANサイバーセキュリティ能力構築センター(AJCCBC)」を開所した。日本政府が日ASEAN統合基金(JAIF)を通じて財政支援する。

NECがAJCCBCのシステム構築などを手がける。NECはASEAN各国の政府や重要インフラ企業の職員を対象に、実践的なサイバー防衛演習も行う。内容は、攻撃を仕掛けたコンピューターウィルスを解析する「マルウェア解析演習」や、コンピューター内のデータの調査分析により攻撃の内容や原因を追究する「フォレンジック演習」など。2019年5月までに6回開催し、約150名の人材育成を見込む。

開所式には、日本の総務省の渡辺克也総務審議官や、ピチェート・デジタル経済社会相らが出席。ピチェート氏は「日本とASEANはインフラや技術革新、人材育成などさまざまな分野で協力してきた。あらためて日本の貢献に感謝したい」と述べた。

AJCCBCは、ASEAN域内のサイバーセキュリティー能力構築を目的に、昨年カンボジアで開かれた日ASEAN情報通信大臣会合で設立が合意されていた。

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