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【香港】中古住宅価格、年内5%の下落余地も[建設](2018/09/14)

香港の中古住宅市場で、一部の物件価格が下落している。新界・沙田に位置する「沙田第一城」は、低層階物件の取引価格が498万HKドル(約7,100万円)に下がり、心理的な節目となる500万HKドルをおよそ半年ぶりに割り込んだ。業界内からは、「中古住宅価格は年内に5%の下落余地がある」との見方も出てきた。13日付香港経済日報が伝えた。

500万HKドルを割り込んだ当該物件は、3銀行のうち2行が、評価額を504万~508万HKドルに設定していた。取引価格はこれを最大2%の幅で下回った計算となる。沙田第一城では同じく低層階で同タイプの物件が今年3月に488万HKドルで取引されており、これに続く低水準となった。

新界・天水囲の「嘉湖山荘(キングズウッド・ビラ)」は、3ベッドルームタイプの物件が600万HKドルを割り込んで成約。年初の水準に落ち込んだ。

もっとも、成約価格の下落は、需要の少ない低層階の物件に集中しており、一部オーナーによる売り急ぎが背景にあるようだ。市況が変調していると判断するのは時期尚早とみられる。

ただ銀行が住宅ローンの担保評価額を複数物件で下方修正し、かつその調整幅が1%を超えた場合、中古住宅価格の下落が一段と広がる可能性もあるという。

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