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【台湾】台湾高鉄、保線用車両など中鋼に発注[運輸](2018/09/05)

台湾高速鉄路(台湾高鉄)は、架線などの保守作業用車両8台と軌道の据え付け作業を行う車両2台を鉄鋼台湾最大手の台湾鋼鉄(CSC、中鋼)に発注する方針を決めた。きょう5日に調達契約の調印式を開く。4日付経済日報が伝えた。

発注額は12億3,200万台湾元(約44億5,000万円)。台湾高鉄は従来、保守作業車両を日本やドイツから調達しており、軌道設備などの大型設備を台湾企業に発注するのは初めて。中鋼は、台湾鉄路(台鉄)や台北捷運(台北MRT)など各鉄道の保守関連車両を60台以上生産しており、研究開発(R&D)と技術力が向上していることや、域内でメンテナンスできるためコストや時間が大幅に削減できることから、同社への発注を決めた。

台湾高鉄は、2011年から16年にかけて域内企業88社と提携し、保守部品の代替材料の研究を進めてきた。中鋼への保守作業用車両の発注を機に、部品などの台湾製比率を現在の15%から20年には30%まで引き上げたい考え。

中鋼は、受注契約の調印後、向こう5年半内に台湾高鉄に順次納車する計画を進める。

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