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【香港】ヤマト、香港の保冷倉庫ライセンス取得[運輸](2018/08/03)

ヤマトホールディングス(ヤマトHD)は2日、宅配便サービスなどを手掛ける子会社、雅瑪多運輸(香港)が香港・九龍湾で運用する複合施設「九龍湾基地」の一部エリアで、香港政府の発行する保冷倉庫ライセンスを取得し、温度管理が必要な生鮮食品やワインなどの一貫保冷輸送サービスの本格展開を始めたと発表した。

保冷倉庫ライセンスは、保冷倉庫内での食品の保管と簡易作業などを許可するもので、政府食物環境衛生署が発行している。九龍湾基地は冷凍、冷蔵、定温の温度帯での保冷機能を備え、延べ床面積約4,500平方メートルのうち、約3,050平方メートルがライセンス対象エリアとなった。

ヤマトHDによると、ライセンスの取得により、九龍湾基地内では保冷商品の24時間以上の保管、仕分けなどの業務ができるようになる。日本発香港行きの荷物の場合、これまで以上に日本の保冷品質を維持した状態で香港に輸送することが可能になるという。

香港では食の安全に対する意識の高まりから、保冷輸送の品質向上が求められており、香港は日本の農水産物の輸出先として世界1位であることからも、保冷物流サービスに対するニーズは高まるとみている。

今後は日本発に限らず、東南アジア諸国連合(ASEAN)や欧州といった海外から香港への輸入貨物についても保冷物流を推進する方針。香港で低温の宅配便サービスと連携することで、一貫保冷輸送を実現するとしている。

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