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【フィリピン】財閥アボイティス、シンガ飼料大手に75%出資[農水](2018/07/23)

フィリピンの財閥アボイティス・エクイティ・ベンチャーズ(AEV)は20日、食品子会社ピルミコ・インターナショナルが、シンガポールの飼料大手ゴールド・コイン・マネジメント・ホールディングスの株式75%を3億3,400万米ドル(約372億円)で取得すると発表した。アジア太平洋地域で飼料事業を拡大する。

ピルミコがこのほど、英領バージン諸島のゴールデン・スプリングス・グループと、ゴールド・コインの株式75%の売買契約を締結した。ゴールデン・スプリングスは先に、ゴールド・コインの株式売却に関する入札で、ピルミコに優先交渉権を与えていた。

AEVによると、ゴールド・コインの買収はピルミコにとって、アジア太平洋で過去最大規模の投資となる。ゴールド・コインは、中国本土やマレーシア、タイなどアジアの11カ国・地域、20カ所で家畜飼料や水産飼料の生産拠点を展開。2017年の売上高は7億5,100万米ドルだった。買収により、ピルミコの飼料年産能力は300万トン増え、現状の4倍の400万トンとなる。

ピルミコは、2014年にベトナムの水産飼料大手ビンホアン・フィーズ(VHF)の株式70%を取得し、東南アジア諸国連合(ASEAN)で初めて合弁会社を展開。17年にVHFへの出資比率を85%に引き上げた。17年には同国の家畜飼料生産ヨーロッパ・ニュートリション・ジョイント・ストック(ユーロフィード)の株式70%を取得していた。

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