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【香港】IT5社の談合疑惑、審裁処で聴聞始まる[経済](2018/06/22)

香港の競争条例(独占禁止法に相当)の執行機関、競争事務委員会(公正取引委員会に相当、競争委)がIT企業5社の談合疑惑を巡り審理を申し立てていたケースについて、行政処分を下す競争事務審裁処で20日、聴聞が始まった。2015年12月に競争条例が全面施行してから初の訴訟案件となる。21日付サウスチャイナ・モーニングポストなどが伝えた。

問題となっている入札案件は、社会福祉団体の香港基督教女青年会(YWCA)が16年7月、サーバーシステムを開発する米ニュータニックス(Nutanix)の香港法人の技術を用いた新しいサーバーシステムの導入に伴い行ったもの。ニュータニックスのほか、英大手通信事業者BTグループ傘下のBT香港、新龍国際(SiSインターナショナル)、イノビックス(Innovix)・ディストリビューション、科技21系統(テック21システムズ)の5社が談合に関わったとされる。

最初に入札を募った際、参加者がBT香港のみだったため、YWCAは入札を仕切り直していた。競争委は訴状で、YWCAの入札条件を満たすため、BT香港とニュータニックスの代表が、IT3社をダミーの入札に参加させたと主張している。4社の入札に共通の間違いや省略が見られたという。

競争委は制裁金の徴収などを求めており、5社は16年度売上高の最大1割の支払いを命じられる可能性がある。聴聞は19日間続き、12人が証言を行う予定。

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