【フィリピン】ドミンゲス財相ら訪日、インフラ協力会議で[経済](2018/06/19)
フィリピンのドミンゲス財務相率いる経済閣僚が18~21日に訪日している。日本政府との経済協力インフラ合同委員会の第5回会合に出席するほか、今年後半に予定する円建て外債(サムライ債)の発行について、日本の大手銀行や証券会社と協議する予定だ。
財務省の声明によると、ドミンゲス氏や国家経済開発庁(NEDA)のペルニア長官らは、20日に経済協力インフラ合同委員会の会合に出席し、日本の資金協力で実施する大型インフラ事業の進捗(しんちょく)について話し合う予定。融資や事業の実行に関わるボトルネック解消についても協議する。
ドミンゲス財務相には、ペルニア長官のほか、ディオクノ予算管理相、トゥガデ運輸相、ビリヤル公共事業道路相、フィリピン中央銀行のエスペニリヤ総裁らも同行している。
ドミンゲス氏らはまた、19日に開催されるフィリピンに対する日本の投資促進を目的としたセミナー「フィリピン経済ブリーフィング(PEB)」に参加し、フィリピン政府が進める経済成長戦略などを披露。このほか、国際協力銀行(JBIC)と「今後協力が可能な分野」について話し合うほか、サムライ債の発行に関して、三菱UFJ銀行や野村証券、三井住友銀行などと協議する予定だ。
フィリピン政府は外貨建て債券を発行する前に、投資家向けの説明会や投資家の個別訪問などを目的とする「ノン・ディール・ロードショー」を開催するのが通例。人民元建て国債(パンダ債)の発行前には、中国を訪れていた。