【カンボジア】感染7.4万人に、首都は数公表せず[医薬](2021/07/28)
カンボジア保健省は27日、新たに685人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。これにより、累計感染者は7万4,386人となった。ただ、保健省発表の数字には、感染が最も拡大しているとされる首都プノンペンなどは含まれておらず、実際の感染者数はもっと多いとみられている。
27日の感染者のうち、輸入症例は262人だった。最近は近隣国のタイからの輸入症例が増加。タイで感染が広がるインド由来のデルタ株への警戒が強まっている。
こうした状況下、在カンボジア日本大使館は16日、在留邦人やカンボジアに渡航を計画している人に対し、現地の感染状況を周知するメールを配信。カンボジア保健省が発表している毎日の感染者数について、「プノンペンや南部シアヌークビル州などは発表を控えているため、これら地域の感染者数は含まれない」とし、「実際には保健省が発表している以上に国内の感染状況が悪化している可能性もある」と注意を促した。
また、近隣国でデルタ株の感染が広がる中、「カンボジアのデルタ株解析母数や最近の輸入症例数(=国境での検査で判明した件数)の推移を踏まえると、遠くない将来、カンボジア国内で感染力の強いデルタ株の市中感染が広がる可能性も排除できない状況だ」と指摘。短期渡航を検討している人に対し、渡航を中止するよう呼び掛けた。
カンボジアの新型コロナによる27日時点の累計死者数は1,324人。回復した人は6万6,725人。