【インドネシア】新型コロナの感染拡大、外国人の退避続く[社会](2021/07/28)
新型コロナウイルスの感染が拡大するインドネシアから、外国人が退避する動きが続いている。首都ジャカルタ郊外のスカルノ・ハッタ空港からは今月1~23日、1万612人の外国人が出国した。ジャカルタ・ポストが26日伝えた。
出国者の国籍別内訳は、日本人が最多の2,380人。中国人が2,053人、韓国人が1,432人、米国人が1,251人、フランス人が775人、サウジアラビア人が442人などだった。サウジアラビアのエサム・ビン・アベド・アル・タカフィ駐インドネシア大使によると、26日に続き8月1日にも計200人が出国を予定しているという。
インドネシア保健省は6月、外国人のワクチン接種対象者を60歳以上、大学教員、学校教員などと規定。パスポートと一時滞在許可証(ITAS)、または長期滞在許可証(ITAP)を提示すれば、無料の政府プログラムで接種を受けることができると発表した。
ただ、接種会場によっては身分登録番号(NIK)の提示を求められる場合があり、NIKを取得していない外国人が接種を受けられない事例もある。
新型コロナ緊急対策本部(タスクフォース)は26日、同日正午までの1日で新たに2万8,228人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。新規感染者数は8日以来の2万人台に低下したものの、1日当たり5,000人前後だった6月上旬に比べると、はるかに高い水準で推移している。