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【ベトナム】出前禁止で食材宅配シフト、2大都市[運輸](2021/07/26)

ベトナムの首都ハノイ市は24日、最も厳格な新型コロナウイルス対策を命じる首相指示16号(16/CT―TTg)に基づく社会隔離措置の導入に伴い、バイクによるフードデリバリー(料理)サービスも停止させた。先に16号下の規制を敷いているホーチミン市と同様の措置で、食品関連の宅配は食材に限定された。ホーチミン市ではさらなる規制強化が実施され、事業者が対応を迫られている。

ハノイ市運輸局は24日、バイクによる小包配達やスーパーからの日用品・食品宅配サービスの従事者に登録を求める文書3462号(3462/SGTVT―QLVT)を関連機関に送付した。市人民委員会が、同日からの首相指示16号適用を定めた指示17号(17/CT―UBND)を発出したことに伴う措置となる。

16号下では原則的に外出が禁止され、アプリを通じた配車サービスを含む乗客輸送サービスも停止される。ホーチミン市は、9日の16号適用とともに、これまで中部ダナン市のみで前例があったフードデリバリーの禁止措置を導入。これにハノイが続き、「グラブフード」などのサービス提供ができなくなっている。

ホーチミン市では、16号下の規制をさらに引き締める市共産党委員会指示12号(12―CT/TU)が22日に出され、外出制限も強化された。タインニエン電子版が23日に伝えたところによると、「グラブ」「ビー」「ゴジェック」などが市当局の具体的な指示を待っているところだ。

ビーの広報担当者によると、9日以降は「小包配達」「スーパーからの宅配」のみが可能となり、13~14日の宅配需要は以前の10倍に急増した。自動車の配車サービスに従事していたドライバーにもバイクで対応してもらっているという。

各社は、新型コロナ対策の強化で現存サービスにも支障が出ることを警戒している。25日昼時点では、両サービスは継続している。

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