【日本】【アジア・ユニークビジネス列伝】「セブンの自販機が増加中」 「エアアジアの仮想アイドル」[サービス](2021/07/22)

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それを売るのか、そんなサービスがあってもいいのか。アジアは日本では思いもよらない商品やサービスに出会う。斬新で、ニッチで、予想外。「その手があったか!」と思わずうなってしまう、現地ならではのユニークなビジネスを紹介する。

コンビニエンスストア「セブン―イレブン」を展開するCPオールは今年、自動販売機を1,500台新設し、年内に3,900台体制にする計画だ。支払いは現金でもキャッシュレスでも可能。タッチパネルはタイ語、英語、中国語、ビルマ語、クメール語の5カ国語に対応していた =タイ・バンコク(NNA撮影)

コンビニエンスストア「セブン―イレブン」を展開するCPオールは今年、自動販売機を1,500台新設し、年内に3,900台体制にする計画だ。支払いは現金でもキャッシュレスでも可能。タッチパネルはタイ語、英語、中国語、ビルマ語、クメール語の5カ国語に対応していた =タイ・バンコク(NNA撮影)

■【タイ】「開いてて、よかった」、セブンの自販機が増加中

タイで食品や飲料などを無人で販売する「自販機コンビニ」が拡大している。コンビニエンスストア大手のセブン―イレブン(セブン)が設置。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う深夜営業の規制や外出自粛で自販機の需要が拡大しており、集合住宅を中心に増やしている。

自販機の展開は、セブンのコンビニ店を同じく展開する大手財閥チャロン・ポカパン(CP)グループ傘下のCPオールが仕掛けている。同社は現在、セブンの自販機2,400台余りを全国に設置。場所はオフィスビルや大学、病院、工場、住宅街が多い。電子レンジで加熱するだけで食べられる弁当や軽食、菓子、飲料を中心に扱い、品ぞろえは売れ行きや立地の特性に応じて自販機ごとに調整しているという。

今年は新たに1,500台を設置し、年内に3,900台体制にする計画。店舗は年内に700店を新規出店する計画を打ち出しているが、自販機はその2倍ものペースで設置していく。

広報担当者は「在宅勤務をする人が増えている一方で、外出自粛の動きが続いていることから、自販機の需要が拡大している」と説明。コンドミニアム(分譲マンション)やサービスアパートといった集合住宅が並ぶ地域に集中的に設置していく計画を明らかにした。

ペットボトル入りのお茶(25バーツ=約87円)、おにぎり(27バーツ)、アイスコーヒー(39バーツ)などが、店舗と同じ価格で販売されている(NNA撮影)

ペットボトル入りのお茶(25バーツ=約87円)、おにぎり(27バーツ)、アイスコーヒー(39バーツ)などが、店舗と同じ価格で販売されている(NNA撮影)

自販機の運営は、コンビニ店舗と同じく直営とフランチャイズ(FC)の2種類に分けられる。セブン―イレブンの直営店周辺の自販機はCPオールが、FC加盟店周辺では加盟者が運営し、取扱商品の選定や補充もそれぞれが担当する。

CPオールは2018年11月、首都バンコク・トンロー地区の私立カミリアン病院の要望に応じて、同院内に国内1台目となるセブンの自販機を設置した。入院患者や付添人、医療従事者から自販機の設置を求める声が多く寄せられ、特に院内の飲食店が閉まる夜間に需要があったという。

無人である自販機は従業員や顧客の新型コロナの感染リスクを低減できることに加え、感染対策としてコンビニの深夜営業が規制される中でも24時間営業できるメリットがある。

昨年のコロナ第1波から、地域によってコンビニも営業規制の対象となっている。今年5月から6月にかけて、コンビニの営業時間は全国で午前4時から午後11時までに制限されていた。(NNAタイ 本田香織)

利用の様子。右側のタッチパネルで商品を選び、現金投入やキャッシュレスで支払い。購入商品が落下するので、下部の取り出し口から回収する。(NNA撮影)

利用の様子。右側のタッチパネルで商品を選び、現金投入やキャッシュレスで支払い。購入商品が落下するので、下部の取り出し口から回収する。(NNA撮影)

【動画】

https://www.nna.jp/nnakanpasar/backnumber/210701/topics_004/video/topics_004_03.mov

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■【マレーシア】エアアジアからデビュー、仮想アイドルが活動本番

エアアジアが5月8日から売り出したバーチャルアイドル「青空くるみ」(同社提供)

エアアジアが5月8日から売り出したバーチャルアイドル「青空くるみ」(同社提供)

マレーシア格安航空会社(LCC)大手のエアアジア・グループは8月、バーチャルアイドル「青空くるみ」を活用したプロモーションを開始する。

IT関連サービスを手掛けるピクシブ(東京都渋谷区)との提携で実施。エアアジアがバーチャルアイドルの公式プロモーションを行うのは初めて。これに先立ち、5月8日には動画投稿サイト「ユーチューブ」でデビューとなる初のライブ配信を行った。

青空くるみは、エアアジアが3月に始めた、次代を担うバーチャルアイドル発掘・育成プロジェクト「Project Kavvaii」のタレントオーディションで、300以上の候補の中から公式アイドルに選ばれた。キャラクターデザインはイラストレーターのyueko氏が手掛けた。

プロモーションでは、8月に海外有名クリエーターによる青空くるみの書き下ろしイラストを公開。9月にはピクシブが運営するイラスト、漫画、小説作品の投稿プラットフォーム「pixiv」で、ゲームやアニメなどの特定の作品を元にしたファンによるイラストのコンテスト 「ファンアートコンテスト」を実施する 。

エアアジアは、機内エンターテインメントの一つとしてピクシブのオリジナルチャンネルを開設し、イラストを軸としたコンテンツを機内で楽しめる環境を提供する。

エアアジアのルディー・コー最高ブランド責任者(CBO)は、「青空くるみとProject Kavvaiiを通じ、業界各社に先んじてオンラインコンテンツ分野での存在感を高めていきたい」とコメント。ピクシブと緊密に連携し、青空くるみが同分野を代表するアイドルに成長することに期待を示した。

※特集「アジア・ユニークビジネス列伝」は、アジア経済を観るNNAのフリー媒体「NNAカンパサール」2021年7月号<http://www.nna.jp/nnakanpasar/>から転載しています。

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