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【ベトナム】HCM市にボートで野菜輸送、不足改善へ[食品](2021/07/19)

ベトナムの南部メコンデルタ地域からホーチミン市までボートで野菜を輸送する試みが間もなく始まる。新型コロナウイルス感染拡大による規制の強化で顕在化した供給不足の改善につながると期待される。

17日付サイゴンタイムズによると、市運輸局の提案が受け入れられ、グリーンラインズDPテクノロジーが所有する高速ボート5隻を活用し、ベンチェ省とティエンザン省からの野菜を輸送する。1隻が1回当たり20トンを輸送できる。ボートは乗客輸送に使われていたが、新型コロナ規制で運航できない状態にある。

市商工局によると、市内の需要に応えるためには近隣省から野菜や肉を1日7,000トン供給する必要がある。厳格な社会隔離措置の導入に伴う出入境制限や主要な卸売市場の閉鎖により、卸売市場への供給量は50%減の2,700トンとなっている。スーパーなどには供給能力を1,130トンから2,465トンに引き上げるよう要請しているが、達成しても生鮮食品1,000トンが足りない状態という。

消費地のホーチミン市では供給が不足する一方、生産地ではだぶついている。トイチェー電子版によると、共産党の翼賛組織「ベトナム祖国戦線」は17日、アンザン省からホーチミン市向けにコメと野菜70トンを発送した。失業者支援などに使われる。

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