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【シンガポール】漁港でクラスター、生鮮市場にも感染拡大[社会](2021/07/19)

ジュロン漁港で新型コロナのクラスターが発生したことを受け、生鮮市場でも感染が広がっている(国家環境庁のフェイスブックより)

ジュロン漁港で新型コロナのクラスターが発生したことを受け、生鮮市場でも感染が広がっている(国家環境庁のフェイスブックより)

シンガポール保健省は17日、西部ジュロン漁港で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生したことを受け、同漁港を31日まで閉鎖すると発表した。漁港の感染者を通じ、一部のウエットマーケット(生鮮食品を取り扱う伝統的な市場)やホーカーセンター(屋台街)にも感染が波及しているため、マーケット内の鮮魚店担当者のコロナ検査を進めているという。

ジュロン漁港でクラスターが発生したため、3日から16日にかけて同漁港で勤務していた全作業員に隔離措置を課した。3日から16日までの間に漁港を訪れた人にもコロナ検査を義務付ける。

同漁港で商品を仕入れたウエットマーケットの鮮魚店担当者にも感染が広がっている。保健省は、中心部のホンリム・マーケット&フードセンターでもクラスターを確認。17日時点でジュロン漁港とホンリム・マーケット&フードセンターを合わせた感染者数が19人になったと公表した。

北東部アンモキオのチョンブーン・マーケット&フードセンターでも、17日時点でジュロン漁港に関連した2人の感染者を確認。ホンリム・マーケット&フードセンターを31日まで、チョンブーン・マーケット&フードセンターを来月1日まで、それぞれ閉鎖することにした。

中心部のアモイ・ストリート・フードセンター、ワンポア・ウエットマーケット、北部イシュンのチョン・パン・マーケット&フードセンターなど11カ所のウエットマーケットやホーカーセンターでは、即時抗原検査(ART)を受けた鮮魚店担当者の多くが陽性となった。

保健省は、他のウエットマーケットにも感染が拡大している可能性があるとして、国家環境庁(NEA)と連携しながら、ウエットマーケット内で営業する国内全ての鮮魚店担当者にコロナ検査を実施する。国家環境庁などの管轄下にある鮮魚店や海産物販売店には、感染予防のため18日から営業停止を命じた。

ウエットマーケットやホーカーセンターを訪れる消費者に対しても、人混みを避け、他人と一定の距離を保つ「セーフディスタンシング」を守るよう求めている。

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