【韓国】上半期の造船受注、13年ぶり過去最高[運輸](2021/07/14)
韓国産業通商資源省によると、2021年上半期の造船受注で韓国は1,088万CGT(標準貨物船換算トン数)を受注し、世界シェアは約44%でトップとなった。前年同期比では約8.2倍、19年同期比でも2.8倍増と、上半期ベースでは06~08年の好景気以来13年ぶりに最高を更新した。
積載量1万2,000TEU(20フィートコンテナ換算)以上のコンテナ船と20万載荷重量トン(DWT)以上の大型オイルタンカー(VLCC)、タンク容量174立方キロメートル以上の液化天然ガス(LNG)運搬船など高付加価値船舶の受注拡大が後押しした。世界で発注された高付加価値船舶(1,189万CGT)のうち、韓国は61%に当たる723万CGTの受注に成功した。
■エコ船舶の受注も拡大
LNGや液化石油ガス(LPG)など環境に優しい燃料で動く「エコ船舶」の受注も好調だった。韓国は世界発注量の70.1%に当たる480万CGTを受注。前年同期に比べて受注量は約9倍となった。
下半期はカタール国営のカタールガスからLNG運搬船などの受注が見込まれており、今後も受注量が増加する見通しだ。