【ベトナム】通信ベトテル、ドル確保へコーヒー貿易進出[IT](2021/06/15)
ベトナムの通信事業者大手ベトテルグループの海外事業を手掛けるベトテル国際投資総公社(ベトテルグローバル)はコーヒー貿易事業に進出する計画を明らかにした。海外子会社の米ドル不足に対応するのが狙いだという。11日付トイバオキンテー電子版が報じた。
同社は25日の株主総会に向けた資料で、一部の海外投資先で現地子会社がベトテルグローバルとの間で締結した設備購入契約の債務払いに充てる米ドル不足に陥っていることを明らかにし、これに対応するため当該の現地子会社からコーヒーを輸入して米ドルの収受に代えることを提案している。新しい業種への進出には株主総会で会社規約を変更することが必要になる。
これに先立って、ベトテルグループのタオ・ドゥク・タン副社長は、ベトテルグローバルの海外子会社の資金不足への対応について、当該市場の通貨で商品を購入して輸入し、国内外で販売して資金にする構想を語っている。特にナッツ類や鉱産資源、木材、繊維製品などが豊富なアフリカ諸国に注目しているようだ。