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【マレーシア】加藤産商、ゴムパウンド会社を完全子会社化[製造](2021/05/19)

サイコー・ラバー・マレーシアの外観(カサン・コーポレーション・マレーシア提供)

サイコー・ラバー・マレーシアの外観(カサン・コーポレーション・マレーシア提供)

ゴム産業向け化学原材料の商社である加藤産商(東京都中央区)は、マレーシアでゴムコンパウンドを製造するサイコー・ラバー・マレーシアの株式51%を追加取得し、完全子会社化した。サイコー・ラバーの生産体制を再構築し、マレーシアにおける日系に加え欧米やオーストラリア顧客で拡大する需要に対応する狙いだ。

サイコー・ラバーは1991年、加藤産商とサンリッチ・インテグレーテッドの合弁会社として設立された。加藤産商はこれまでサイコー・ラバーに49%を出資しており、今回、現地法人のカサン・マレーシアを通じて、サンリッチから残りの株式を取得した。取得額は公表していない。

なおサンリッチは現在までに、シンガポールのエコワイズ・ホールディングスの関連会社となっている。

サイコー・ラバーはヌグリスンビラン州スレンバンに工場を持ち、ホースやベルトといった工業用品に使用されるゴムコンパウンドの製造を手掛ける。工場は生産ライン4本を備え、年産能力は7,000トン。黒のゴムコンパウンドだけでなく、赤や緑などの色物も供給できるのが強みだ。

カサン・マレーシアの金津二郎社長はNNAに対し、「日系顧客へのサポートをより強化させると共に、今後はサイコー・ラバーが持つ欧州やオーストラリア顧客にも販路を広げグローバル化を加速させたい」と述べた。

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