【シンガポール】香港との往来再開、感染拡大で3度目の延期[運輸](2021/05/18)
シンガポール運輸省は17日、香港との間で今月26日から予定していた隔離なしの往来再開計画を延期すると発表した。シンガポールで新型コロナウイルスの感染経路不明の市中感染が増加していることが背景にある。延期は今回で3度目となる。
両政府は2020年10月、隔離なしでの条件付き往来再開計画「エア・トラベル・バブル」の実施で原則合意。当初は同年11月22日に開始予定だったが、香港での感染拡大などを理由に、これまで2度にわたって延期を余儀なくされていた。
S・イスワラン運輸相兼貿易産業相(貿易担当)は今月17日朝、香港政府の邱騰華(エドワード・ヤウ)商務・経済発展局長との間でシンガポールの感染状況などを共有したという。
シンガポールでは、足元で感染経路が不明な市中感染が拡大している。同国政府は16日から、グループ活動を最大2人に制限するといった厳しい感染症対策を導入している。