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【タイ】市中9626人で最多、刑務所で集団感染(17日)[社会](2021/05/18)

タイ政府の新型コロナウイルス感染症対策センター(CCSA)は17日、新型コロナの感染者が新たに9,635人確認されたと発表した。市中感染者は9,626人で、5月13日の4,871人の2倍に上り、1日当たりの過去最多となった。このうち6,853人が刑務所内でのクラスター(感染者集団)だった。死者は25人。

刑務所以外で確認された市中感染者の内訳は、首都バンコクが1,843人、バンコク東郊サムットプラカン県が155人、バンコク北郊パトゥムタニ県が146人、バンコク北郊ノンタブリ県が129人など。

刑務所以外で確認された市中感染者のうち、1,820人が医療機関での検査で、953人が積極的疫学調査で陽性判定を受けた。市中感染者以外の9人は、海外からの帰国・入国者だった。

バンコクの刑務所2カ所でクラスターが確認されたことを受けて、全国の刑務所で大規模な検査を実施したところ、計6,835人が陽性判定を受けた。CCSAによると、バンコクと北部チェンマイ県の刑務所が多かったという。

死者25人のうち、18人がバンコク在住だった。男性が15人、女性が10人で、年齢は33~86歳。このうち15人が高血圧を、7人が糖尿病を患っていた。

累計の感染者は11万1,082人で、治療中の感染者は4万3,268人。回復者は6万7,200人で前日から1,397人増えた。死者は614人となった。

1万9,940人が1回目のワクチン接種を、2,218人が2回の接種を完了。ワクチンの接種回数は、合計で226万4,308回となった。

■医療専門家、制限緩和に懸念

タイ政府が17日、新型コロナの感染動向に応じて社会・経済活動の制限緩和に踏み切ったことを受けて、医療専門家は懸念を示している。ネーションが16日伝えた。

国立シリラート病院呼吸器疾患・結核科の責任者を務めるニティパット助教授は、自身のフェイスブックに「バンコクやその近郊では依然として新規感染者が増加しており、人工呼吸器を必要としている感染者や死者も多い」と投稿。政府は感染リスクの高い地域で検査を継続するとともに、新型コロナワクチンの接種を加速し、社会・経済活動の制限緩和後に規則が守られているかどうか監視を強化する必要があると指摘した。

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