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【香港】隔離中のPCR検査増加、水際対策を強化[社会](2021/05/17)

香港政府は13日、新型コロナウイルスの感染拡大防止へ中国本土以外の国・地域から入境する香港居住者への水際対策を強化すると発表した。入境後3日目のPCR検査を義務付けるほか、強制検疫(隔離)期間中の検査回数を2~4回に増やす。

香港では境外からの渡航者に対する隔離措置を5段階の感染リスク地域分類に基づいて実施している。過去21日間に、リスクが「極めて高い(A1)」に分類されるブラジル、インド、ネパール、パキスタン、フィリピン、南アフリカ、「非常に高い(A2)」に分類されるアイルランド、英国に滞在歴のある香港居住者は、強制検疫期間中の検査回数をそれぞれ4回に増やす。

米国やカナダなど「高い(B)」に分類される17カ国と、日本など大部分の国が分類される「中程度(C)」に滞在歴のある香港居住者の強制検疫期間中の検査回数は、ワクチン接種済みの人が3回、未接種の人が4回とした。

「低い(D)」に該当するオーストラリア、ニュージーランド、シンガポールの3カ国からの入境者(香港居住者か否かは問わない)については、ワクチン接種済みの場合は2回、未接種の場合は3回の検査を義務付ける。

■安徽、遼寧、台湾に新規定

また香港政府は、中国安徽省と遼寧省でコロナの市中感染が確認されたことに対応し、香港入境前14日以内に両省のいずれかに滞在歴がある場合、隔離免除スキーム「回港易(リターン2hk)」の利用対象外とすることを決めた。安徽省は15日から、遼寧省は16日からそれぞれ実施した。

このほか、台湾でコロナ感染が急拡大していることを受け、香港政府は16日から、香港到着前14日以内に台湾滞在歴がある入境者に対し、政府指定のホテルで14日間の隔離を受けることを義務付けた。従来は在宅での隔離が認められていた。

■マカオも水際対策強化

マカオ政府は15日から、マカオ入境前14日以内に安徽省と遼寧省のそれぞれ一部に滞在歴がある入境者に対し、14日間の医学観察(隔離)を義務付けた。

マカオ到着前21日以内に台湾滞在歴がある入境者に対しては16日から、21日間の隔離義務を課した。

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