【韓国】木村幹教授「地裁で法的解釈の見直しか」［政治］（2021/04/22）

旧日本軍の元従軍慰安婦らが日本政府に損害賠償を求めた訴訟で原告側の訴えを却下したソウル地裁判決を受けて、神戸大学の木村幹教授は「法的解釈の見直しではないか」との見方を示した。

今年１月に日本政府への損害賠償を命じた判決については「日本政府が最終的に控訴するはずだ」という観測の下で、事実認定なども不十分なまま出したものだったと指摘。その後、日本政府が裁判に全く応じないことが明らかになったため、ソウル地裁での法的解釈の見直しが組織的に行われたのではないかと述べた。

木村教授はさらに、地裁レベルで政治的に影響が大きすぎる判決を避ける意味もあり、「原告敗訴から控訴、上級裁での判断」という流れを作ろうとしているのだろうとの見解を示している。（聞き手＝坂部哲生）