【台湾】TSMC、一部中国企業への製品供給停止[IT](2021/04/13)

ファウンドリー(半導体の受託製造)世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が、一部の中国企業への製品供給を停止する。米国が制裁対象とする中国企業を増やしたことが要因。12日付経済日報などが伝えた。

米商務省は先週、天津飛騰信息技術など7の中国企業・機関を制裁対象に加えた。天津飛騰信息技術に関しては、TSMCの製品を軍事利用しているとの観測も出ていた。

TSMCは11日、「当社は一貫して法令を順守しており、制裁に従う」との考えを表明。関係者によると、TSMCは制裁拡大に対応するため、既に生産能力の配分を再調整しているという。

TSMCの業績には大きな影響は出ないもようだ。今回の制裁拡大で供給停止となる製品は、TSMCの出荷量全体の3%以下とみられている。半導体の需給が逼迫(ひっぱく)する中、余った生産能力はすぐに他社に割り当てられる見通し。とりわけ、半導体不足が深刻な自動車業界が生産能力の確保に動くとみられている。

■南科への従業員派遣を加速か

TSMCは南部科学園区(南科)にある生産拠点への従業員派遣を加速するもようだ。今年量産を開始する予定の5ナノメートル製造プロセスの強化版に関する人材需要を満たす狙いがあるとされる。段階的に従業員を派遣し、1回の人数は100人とみられている。関係者によると、米アリゾナ州の新工場に派遣する従業員の育成を進める目的もあるという。

TSMCの南科への従業員派遣を巡っては、今年2月にも生産能力引き上げのため、1,000人規模のエンジニアを送り込むとの観測が出ていた。

TSMCは南科の「Fab(ファブ=工場)18」で、5ナノの生産ライン拡張と3ナノの生産ライン新設を進めている。アリゾナ工場は現在、建設計画を進めている段階で、24年の量産開始を予定している。

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