【中国】中国とＥＵ、地理的表示の相互保護が発効［経済］（2021/03/02）

中国と欧州連合（ＥＵ）の地理的表示（ＧＩ）保護に関する協力協定が１日、正式に発効した。中国にとっては初めて対外的に結んだハイレベルのＧＩ相互保護協定であり、農産品や食品など500件を超える地域ブランドが対象となっている。

ＥＵの地域ブランドでは、発泡酒の「シャンパン」（フランス）や蒸留酒の「アイリッシュ・ウイスキー」（アイルランド）、チーズの「フェタ」（ギリシャ）、生ハムの「パルマ」（イタリア）などが中国で保護される。中国の原産品は、茶の「安渓鉄観音」、コメの「五常大米」、漬け物の「四川泡菜」などがＥＵでの保護対象となる。

中国とＥＵは2011年からＧＩの相互保護に向けた交渉を開始し、８年かけて19年末に合意に達した。20年９月に協定に署名し、今年１月末までに双方が発効に必要な内部手続きを終えていた。