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【香港】復星・ビオンテック製ワクチン、香港に到着[社会](2021/03/01)

復星・ビオンテック製ワクチンの第1便が航空便で香港に到着した=2月27日午前、香港国際空港(香港政府提供)

復星・ビオンテック製ワクチンの第1便が航空便で香港に到着した=2月27日午前、香港国際空港(香港政府提供)

中国製薬大手の上海復星医薬(集団)とドイツのバイオ企業、ビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスワクチン「復必泰」の第1便が2月26日午前10時、キャセイパシフィック航空(国泰航空)便でドイツから香港国際空港に到着した。第1弾の輸送100万回分のうち58万5,000回分で、残りは3月初めに届く予定。

空港では香港政府の聶徳権(パトリック・ニップ)公務員事務局長や陳肇始(ソフィア・チャン)食品・衛生局長が出迎えた。

復必泰はウイルスの遺伝子情報から作る「メッセンジャーRNA(mRNA)」ワクチン。香港政府は中国製薬大手、科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)製の「不活化」ワクチンより先に、香港での緊急使用を許可していた。

■先行接種を本格開始

香港政府は26日、新型コロナワクチン接種の専用ウェブサイトを通じて予約を済ませた先行接種対象者向けに、地域接種センターに指定した公共施設5カ所と医院管理局(HA)が管轄する一般診療所18カ所でシノバック製ワクチンの投与を始めた。

同日は、衛生署の職員のほか、董建華初代行政長官や梁振英前行政長官らも接種を受けた。接種者は初日が約6,600人だった。

政府によると、3月1日午前9時からワクチン接種のための専用ウェブサイトで予約受け付けを再開する。20万回分を提供する。政府は2月23日、先行接種者を対象に先に到着したシノバック製ワクチン接種の予約受け付けを始めたが、2週間分の枠が早々に埋まるなど、「反応が非常に良かった」(聶氏)ためで、3月26日まで受け付ける。

また、これに伴い、同ワクチンの地域接種センターとして、新界地区・将軍澳体育館など3カ所を新たに増やす。同月6日から運用を始める予定で、これにより、同ワクチンの地域接種センターは計8カ所となる。

香港で新型コロナウイルスワクチンの先行接種が本格的に始まった。写真左は接種を受けている梁振英前行政長官=26日(香港政府提供)

香港で新型コロナウイルスワクチンの先行接種が本格的に始まった。写真左は接種を受けている梁振英前行政長官=26日(香港政府提供)

■マカオにも復星・独社製ワクチン到着

マカオ政府によると、27日に香港国際空港に到着した復星・ビオンテック製ワクチンの一部は、マカオにも配送された。マカオに第1弾として割り当てられたのは約10万回分で、公立病院「仁伯爵総合医院(サン・ジャヌアーリオ総合病院)」に配送された。マカオ衛生当局によると、対象は16歳以上で、3月3日から接種を始める予定。第2便は3月中に届く予定となっている。

医療従事者らを対象に先行接種を始めている、中国国有製薬大手、中国医薬集団(シノファーム)傘下の中国生物製品集団北京生物製品研究所製の不活化ワクチンは、残り40万回分が2月28日に到着することになっている。

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