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【カンボジア】自転車輸出は27%増、域内最大の輸出国に[車両](2021/01/18)

カンボジアの2020年の自転車輸出額は、前年比27%増の約5億2,700万米ドル(約547億円)だった。東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国で首位、世界でも5位の輸出国になっている。プノンペン・ポスト(電子版)が伝えた。

商業省によると、主な出荷先は米国、ドイツ、スウェーデン、ベルギー、カナダ、英国など。

商業省の報道官は好調な自転車輸出について、政情の安定や整備された法規制の枠組み、豊富な若い労働力などが自転車メーカーに最適な事業環境をつくり出していると指摘した。

同報道官によると、国内で操業する主要な自転車メーカーは、AアンドJ(カンボジア)、スピードテック・インダストリアル、スマート・テック(カンボジア)、Xds(喜徳盛)バイシクル(カンボジア)、エバーグランド・バイシクル(カンボジア)など。中国深センに本拠を置くXdsは、2016年から日本にも事務所を設置している。

カンボジア商工会議所(CCC)のリム・ヘン副会頭は昨年の好調な自転車輸出について、「新型コロナウイルスの感染対策として、人との接触を避けるため自転車を購入する傾向が強まったことも追い風になった」と説明。カンボジア王立アカデミー(RAC)の経済アナリスト、ホン・ワナック氏は「世界的な需要増により、今年も輸出は順調に推移する。メーカー各社は、顧客のニーズに対応するため、品質の向上に努める必要がある」とコメントした。

一方で20年の自転車輸入額は前年比19.3%減の838万米ドルだった。日本、中国、台湾、ベトナムなどからの受け入れが主流となっている。

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