【台湾】和碩がベトナム用地取得、下期に工場量産へ[IT](2021/01/04)
台湾EMS(電子機器の受託製造サービス)大手、和碩聯合科技(ペガトロン)は12月31日、ベトナム北部ハイフォン市の用地を取得したと発表した。取得額は台湾元換算で約6億4,300万台湾元(約23億6,000万円)。経済日報などによると、和碩にとって東南アジア2カ所目の工場を設置する。
和碩は2020年2月、1億5,000万米ドル(約155億円)でベトナムに子会社を設立すると発表。ベトナム子会社が今回、市内の工業団地に位置する用地を取得した。面積は約29万平方メートル。
ベトナム工場は早ければ21年下半期(7~12月)に量産を始める見通し。米グーグルのスマートスピーカーといったコンシューマー・エレクトロニクス製品を組み立てるとみられている。
和碩の東南アジア工場は現在、インドネシアのバタム島に持つ。
米中貿易摩擦が広がる中、和碩は中国依存の体制を見直し、生産の分散化を進めようとしている。インド工場は21年に生産を始めるとみられている。現在は電気自動車(EV)大手の米テスラ向けに製品を供給する米国工場の設置準備を進めている。