【ミャンマー】鹿島の複合開発、環境省から支援事業に採択［建設］（2020/12/22）

鹿島はこのほど、ミャンマーで進める複合施設の開発事業が、日本の環境省の「二国間クレジット制度資金支援事業のうち設備補助事業」に採択されたと発表した。同事業の対象案件に、大型の複合開発事業が採択されるのは初めて。

同事業は、最大都市ヤンゴンのヤンキン郡区にある広さ２万7,000平方メートルの公有地にオフィス、ホテル、商業施設を建設するもの。2019年に着工しており、25年３月までの完成を目指している。

この複合施設では、高効率チラー（冷却装置）や全熱交換器組込空調機など４種類の省エネ設備を導入し、温室効果ガスの排出量削減を目指している。ミャンマーの伝統建築から着想した、庇（ひさし）による日射遮蔽（しゃへい）など、環境に配慮した７つの取り組みを実施する。

この開発事業には、日本企業の海外インフラ事業参入を支援する、半官半民の海外交通・都市開発事業支援機構（ＪＯＩＮ）が約57億円を出資する。最大で約137億円の債務保証も行う。