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【ベトナム】東急が南部で商業開発、イオンスーパー出店[建設](2020/12/24)

東急は23日、ベトナム南部ビンズオン(ビンズン)省に開発している都市内で、大型ショッピングセンター「ソラ・ガーデンズSC」(仮称)を開発すると発表した。敷地面積は12万平方メートルで、同国に大型商業施設を開発するのは初めて。第1期は2023年春にオープンし、コアテナントとして総合スーパー「イオン」が出店する。

東急がベトナム南部ビンズオン省で開発する大型ショッピングセンターのイメージ図(同社提供)

東急がベトナム南部ビンズオン省で開発する大型ショッピングセンターのイメージ図(同社提供)

ソラ・ガーデンズSCには東急のベトナム子会社、ベカメックス東急が投資する。同社は省都ビンズオン新都市内で8年前からまちづくりを手掛けてきた。これまでに小型の商業施設2軒を開業させており、ソラ・ガーデンズSCにより大型商業開発に乗り出す。

ソラ・ガーデンズSCの第1期は敷地面積2万平方メートル、延べ床面積2万1,500平方メートル、賃貸面積1万4,500平方メートル。来年夏に着工し、2年後の春に開業する。

「ソラ・ガーデンズ」エリアは住宅と商業を一体開発する構想で、高層マンション1棟が5年前に完成し、来年春には2棟目も出来上がる。大規模ショッピングセンター開発で暮らしの利便性が向上し、省都としての発展も期待できる。イオンのほか、映画館や飲食店なども出店する予定だ。

■イオン、グループの越モール以外で初

ビンズオン新都市内で、住宅と商業を一体開発するエリアのイメージ図(東急提供)

ビンズオン新都市内で、住宅と商業を一体開発するエリアのイメージ図(東急提供)

イオングループのベトナムの総合小売業はイオンベトナムが担っており、「イオンモール」以外への総合スーパー出店は同国で初の試みとなる。イオンモールはベトナムに6店舗あり、総合スーパーがそれぞれのコアテナントとして機能している。

ソラ・ガーデンズSC内の新店舗は新業態の「コンパクト総合スーパー」で、第1期の3分の1に当たる約5,000平方メートルを占める。今月に北部ハイフォン市で開業した「イオンモール・ハイフォン・レチャン」内の総合スーパーは、店舗面積が1万平方メートルを超えている。

ビンズオン新都市は、経済規模が大きいホーチミン市から北に約30キロに位置する。両市の中間地点には「イオンモール・ビンズオンキャナリー」があり、新店舗によりイオンベトナムがカバーするエリアが広がる。

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