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【インドネシア】林産業界、紙・パルプの対日輸出拡大に期待[製造](2020/12/16)

インドネシアの林産業界は、紙・パルプの対日輸出の拡大に期待しており、実現に向けインドネシアの林産品が環境保全の基準を満たしていると理解してもらうことが懸案事項だと考えている。15日付インベストール・デーリーが伝えた。

10日に両国の関係者が参加して開かれた紙製品に関するバーチャル会議で、インドネシア森林業者協会(APHI)のインドロヨノ・スシロ会長は「日本の消費者は環境意識が高い」と指摘。輸出に当たっては、インドネシア政府が義務付ける「木材合法性認証システム(SVLK)」や、持続可能な森林管理を目指す国際NPOの「PEFC森林認証プログラム」などの認証取得が重要だとの認識を示した。

一方、環境・森林省木材製品企業局のイスタント局長は、インドネシアの産業植林事業者293社のうち、4社が日本資本だと説明。日本からの投資拡大に期待を示した。

APHIによれば、2020年のインドネシアの林産品の輸出額は、新型コロナウイルス感染症の流行拡大で、5月は前年同月比8.4%減まで落ち込んだが、8月以降に改善。11月は4.9%減まで回復している。

対日輸出額は、1~11月の累計で前年同期比15%減の約10億6,000万米ドル(約1,103億円)。うち紙製品は、14%減の3億700万米ドルだった。

日本製紙連合会によると、18年の紙・板紙の生産量は、中国が約1億1,000万トンで1位。米国が約7,200万トン、日本が約2,600万トンで続いている。インドネシアは約1,200万トンで6位となっている。

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