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【ベトナム】第3波の追跡急ぐ、市中感染見つからず[社会](2020/12/04)

ベトナム・ホーチミン市の疾病管理センター(HCDC)は、3日午前7時までに、新型コロナウイルスに感染した疑いがある2,244人を検査し、1,632人が陰性だった。「第3波」の早期収束に向けて各機関が対策を急ぐ。保健省によると、3日午後6時時点で、同日に渡航者3人への感染が見つかり、累計1,361人となった。

濃厚接触者612人は検査結果待ち。先月末以降、これまで市中感染が確認されたのは3人となっている。

国内のこれまでの感染者のうち、治癒は1,209人、死者は35人。隔離・経過観察の対象者は1万5,566人。内訳は、病院が164人、隔離施設が1万5,566人、自宅が852人だった。

■外国人専門家の受け入れは継続

グエン・スアン・フック首相は2日、新型コロナ対策の強化に関する決定1699号(1699/QD―TTg)を発出した。各機関に対策を強化するよう命じたが、経済成長の達成に向け、海外からの外国人専門家の受け入れは継続することが盛り込まれている。

一方、7月下旬からの「第2波」で中部から全国に感染が広がった経験がある。1699号では、首都ハノイの検疫施設で受け入れる人数を制限することや、航空便の乗員への検疫も徹底することを求めた。ホーチミン市以外の都市でも、不必要に人が密集するイベントを開催しないよう求める地域が出ている。

ホーチミン市の市中感染は、国営ベトナム航空の乗務員が自宅隔離中に知人と接触したことから始まった。ベトナム航空は2日、謝罪の声明を出している。重大な事件として、責任の所在を追求する向きがある。

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