【インドネシア】西ジャワ州各地で感染拡大[社会](2020/12/07)

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インドネシア西ジャワ州の州都バンドン市は、新型コロナウイルス対策の「大規模な社会的制限(PSBB)」の再開を決定した。市内の感染者が増え、感染リスクが上昇したため。西ジャワ州は今月に入って各地で新規感染者数の最多人数を更新しており、危機感を強めている。

市内を視察するヤナ副市長(左)=3日、バンドン市(同市政府提供)

市内を視察するヤナ副市長(左)=3日、バンドン市(同市政府提供)

オデド市長は5日、4日付でPSBBの再開に関する市長令を公布したと発表した。実施期間は2週間。商業施設、飲食店、観光施設、娯楽施設の許容人数を3割まで、営業時間を午後8時までとし、公園などの公共施設は閉鎖する。オフィスも出社割合を3割以下とする。飲食店などが並ぶディパティウクル通りは、夜間に人が集まることが多かったため、午後6時~午前6時は通行止めとする。

オデド市長は、家庭内感染が広がっていることから、帰宅後の手洗いを徹底するよう市民に求めた。「外出時に着ていた衣服はすぐに洗濯し、必要なら自宅でもマスクを着用してほしい」と述べた。

市内ではコロナ感染者の隔離病床が既に満床に近くなっている。市の新型コロナ緊急対策本部(タスクフォース)のエマ業務執行委員長は11月25日、「隔離病床789床の利用率は9割に達した」と市民に警戒を呼び掛けていた。当時は市内の陽性率が22%に上昇していた。

バンドン市は4月下旬にPSBBを開始したが、状況が改善したことから「ニューノーマル(新常態)への適用フェーズ」として6月下旬から規制を緩和していた。

■州内の感染広まる

インドネシアのタスクフォースによると、感染リスクの危険度が最も高い「レッドゾーン」の自治体数は、11月29日時点の集計で50県・市に急増した。西ジャワ州ではバンドン市と隣接の西バンドン県など6県・市がレッドゾーン入りした。日系製造業も多いカラワン県やプルワカルタ県も含まれている。

州内では他の地域でも感染のいきおいが増している。西ジャワ州の統計によると、新規感染者数は3日に過去最多の1,648人を記録した。3日はブカシ市、4日はガルット県、5日はカラワン県やマジャレンカ県でそれぞれの地域の過去最多となった。過去7日間の平均値で見ても11月初旬は州全体で400人弱を推移していたのに対し、5日は905人に増加した。

ただし、各自治体と国や州の公表値は一致していない。州の統計ではブカシ県は過去14日間で計1人しか追加されておらず、累計感染者数は県の公表値より約1,000人少ない。タシクマラヤ県の5日の累計感染者数は、州の統計で323人だが、県の統計では630人と2倍の開きがある。タスクフォースのウィク報道官は、西ジャワ州などではリアルタイムの感染情報を集約できていないと指摘しており、今後も国や州がまとめる感染者数は増加することが予測される。

州政府は無症状感染者の洗い出しや追跡検査を強化している。3日には国家災害対策庁(BNPB)などと協力して、ブカシ県のMM2100工業団地で働く従業員2,200人にPCR検査を実施した。向こう1週間で72社の計1万3,000人に検査を実施する。他の工業団地でも検査を実施する計画。

このほか、地元メディアによるとブカシ市は3日夜、飲食店で抜き打ち検査を実施した。従業員と客の計45人に迅速検査を行い、うち1人が陽性だった。

リドワン州知事によると、2日時点でデポック市の隔離病床の利用率は約8割に上昇した。4月からPSBBを継続しているボゴール県・市、デポック市、ブカシ県・市の5自治体も同水準という。ブカシ県は工業団地の集団検査によって、感染者の増加が予測されることから、県内のホテルの感染者収容能力を増やす方針を示している。

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