【タイ】小売りセントラル、７～９月はＶ字回復［商業］（2020/11/16）

タイの流通大手セントラル・グループの小売事業統括会社セントラル・リテール・コーポレーション（ＣＲＣ）は13日、2020年第３四半期（７～９月）決算を発表した。純利益、売上高ともに前期（４～６月）から大きく伸び、「Ｖ字回復」となった。

７～９月の純利益は８億6,900万バーツ（約30億円）で、前期の25億1,900万バーツの赤字から黒字に転換した。売上高は前期比15.0％増の475億7,300万バーツだった。純利益、売上高ともに、新型コロナウイルス感染症対策として経済活動が制限される前の第１四半期に近い水準まで回復した。

ＣＲＣは、７～９月にＶ字回復した理由について、強固かつ実践的な事業戦略を練って実行したことや、実店舗とオンラインによる販売を連携・融合させるオムニチャンネルをいち早く導入したことなどが功を奏したと説明している。

同社は、「セントラル百貨店」のリブランディング（ブランドの再構築）を進めており、東北部のウドンタニ店を皮切りに、バンコク東郊のメガバンナー店のリブランディングの第１期に着手した。

店舗網拡大も進めており、７月にはベトナム中部高原ダクラク省バンメトートに「ゴー！（ＧＯ！）」ブランドの商業施設を、８月には同国中部クアンナム省タムキー市に同ブランドのスーパーマーケットとタイ東部チョンブリ県に建材販売店「タイワサドゥ」アマタナコン店を開業した。