【フィリピン】二輪タクシー、試験運用再開へ[運輸](2020/11/11)
フィリピン政府は9日、3月から休止しているバイクタクシーの試験運用の再開に向けたガイドラインを公表した。事業者に厳しい新型コロナウイルス感染防止対策を講じることを義務付け、3~6カ月間にわたって試験的に営業することを認める。10日付マニラタイムズが伝えた。
通勤手段となるバイクタクシーが経済再開の重要な要素になるとして、厳しい条件付きで運用再開を認める。再開日は未定で、陸運局(LTO)が各事業者と協議し、設定した条件の順守を確認した上で決める。
ガイドラインによると、事業者には運転手と乗客の身元を確認し、新型コロナ感染が判明した場合に追跡できるようにすることを求める。このほか◇運転手と乗客の間に仕切りを設置◇運転手に毎日の検温、バイクの除菌の義務付け、順守しているかどうかを毎日報告◇運転手のコロナ検査実施◇料金支払いはキャッシュレス決済に限定――などの条件を設定する。
乗客には走行中にマスクを装着し、自前で用意したフルフェース型ヘルメットの使用を義務付ける。バイクタクシー予約の際に、アプリを通じて自身の健康状態を申告することも求める。
政府はバイクタクシーを安全な公共交通手段として認めるかどうかを判断するため、昨年から事業者に試験運用を認めていたが、新型コロナ感染拡大に伴い3月に中止した。