【ベトナム】オフィス家具オカムラ、越市場に売り込み［製造］（2020/11/05）

オフィス家具オカムラの製品を取り扱うショールームがオープンした。地場の家具大手が運営を手掛ける＝４日、ホーチミン市

オフィス家具大手オカムラの製品を取り扱うショールームが４日、ベトナム・ホーチミン市にオープンした。地場の家具製造大手と代理店契約を締結し、両社のノウハウや知見を生かして、ベトナムのオフィス家具市場を開拓していく。

ショールーム「ADAMOS OFFICE SOLUTIONS」は、ホーチミン市７区タントゥアン輸出加工区内の南商業エリアにオープンした。家具製造や内装などを手掛けるＡＡコーポレーションがオカムラと代理店契約を結び、ショールームを運営する。

店舗面積は810平方メートル。オカムラの製品を中心に取り扱い、オフィス用の椅子やデスク、キャビネットなどのラインアップをそろえる。

ＡＡコーポレーションは、高級ホテル向けなどのハイエンド家具の製造を手掛けてきた。ベトナムでオフィスビルが増加していることから、オフィス家具市場の高い潜在性に注目し、参入を決めた。

オカムラの現地法人「オカムラ・インターナショナル・ベトナム」の料治久純ゼネラル・ディレクターは「新型コロナウイルスの影響で、日系企業からの引き合いが停滞している」と指摘。一方で、オフィス賃料が下がり、オフィスの移転が増加したことなどから「国内需要は堅調」と述べた。

オカムラとＡＡコーポレーションが培ったノウハウを生かし、製品だけでなく新たなワークスタイルなどを提案し、顧客の取り込みを図る。