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【マレーシア】百貨店ロビンソンズ、コロナ禍で事業清算[商業](2020/11/02)

シンガポール系百貨店「ロビンソンズ」を運営するロビンソン・アンド・コー・マレーシアは、事業の清算手続きに入った。首都クアラルンプール(KL)で展開している2店舗は閉鎖する。オンライン販売との競争が激しい上、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)による需要低迷が追い打ちをかけた。ロビンソンズはシンガポールからも撤退する。エッジなど地元各紙が10月30日付で伝えた。

ロビンソンズはマレーシアで、ミッドバレー地区の商業施設「ガーデンズ・モール」内と、KL中心部にある五つ星ホテル「フォーシーズンズホテル・クアラルンプール」に併設されたショッピングモール「ショップス・アット・フォーシーズンズ・プレイス」に出店している。ガーデンズ・モール店は操業13年以上、フォーシーズンズの店舗は2018年に開業したばかりだった。閉店セールを今後数週間、実施した後、閉鎖するという。

ロビンソン・アンド・コー・マレーシアの今年上半期(1~6月)の売上高は前年同期比8.5%減だった。

ロビンソン・アンド・コー・マレーシアとロビンソン・アンド・コー・シンガポールの2社のシニアゼネラルマネジャーを務めるダニー・リム氏は声明で、「消費者の購買行動の変化に伴い、長期的な成長は厳しいと判断した。コロナ禍が状況をさらに悪化させている」との見解を示した。

マレーシアとシンガポール双方で清算手続きに向け、暫定的に清算人を指定した。

ロビンソンズは、英領時代の1858年にシンガポールで創業。2008年にアラブ首長国連邦(UAE)ドバイの財閥アルフタイム・グループに買収されていた。

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