【台湾】６振興策の経済効果、２千億元超へ＝経済部［経済］（2020/11/02）

台湾経済部（経済産業省）の王美花部長（経産相）は10月29日、政府が新型コロナウイルス感染症を巡る景気対策として打ち出した６施策の経済効果が、年内に2,000億台湾元（約7,300億円）を超えるとの見通しを示した。30日付工商時報などが伝えた。

経済部は29日の行政院会（閣議）で、６施策の実施状況や効果を報告。６施策に投じられた予算650億5,500万元に対し、29日時点で1,790億元以上の経済効果があった。

中でも消費振興券「振興三倍券」は、年内に1,000億元以上の消費を促す見通し。王部長によると、既に配布対象の約96％に当たる2,289万人以上が受領した。144億元分がまだ使われていない状態で、91万人が受領しておらず、年末の使用期限までにさらに180億元近い消費が見込める。

行政院（内閣）直轄６市の市長らからは、各施策の効果は明らかだとして、期間の延長または追加措置を求める声が上がった。

６施策は◇振興三倍券◇観光振興策「安心旅遊補助」◇観光農場への訪問や関連特産品の購入などをテーマにした旅行「農業旅行」をする旅行者に向けたクーポン券「農業旅遊抵用券（農遊券）」◇芸術・文化関連の振興券「芸ＦＵＮ券」◇スポーツ振興券「動滋券」◇客家集落での観光振興券「浪漫客庄旅遊券」――。