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【インド】地場治具メーカー、タイに工場で東南ア強化[製造](2020/10/20)

RVフォームズ&ギアズのバーギーズ社長(同社提供)

RVフォームズ&ギアズのバーギーズ社長(同社提供)

インドの治具メーカーであるRVフォームズ&ギアズは、タイに工場を設置し、東南アジアでの販売拡大に乗り出す。レジ・バーギーズ社長がNNAの電話取材に応じ、タイ工場で自動車、自動車部品、電子機器の各工場向けの治具や設備を生産する計画を明らかにした。工場が完成すれば、RVにとって初の海外生産拠点となる。

バーギーズ氏は「タイでは合弁会社を通じて自動車と自動車部品工場向けのターンキー・ソリューション(納品後、顧客企業が直ちに利用可能な特定用途向け設備・システム)を提供しているが、さらに電子製造業向けも視野に入れて、製造と組み立ての拠点を整備する」と語った。タイで生産することで費用対効果の高いソリューションを提供し、タイ市場でのシェア拡大を目指す。工場の設置場所など詳細は開示しなかったが、稼働初期の従業員数は50~60人を見込んでいるという。

RVは国内ではマルチ・スズキやタタ・モーターズ、アショク・レイランド、TVSモーターといった自動車・二輪車大手、エスコーツといったトラクター大手を顧客に持つ。バーギーズ氏によると、世界有数の携帯電話会社の中国・インド工場向けにも治具と設備を開発した実績がある。日本や中国、インドネシア、ドイツなど10カ国にも製品を輸出。海外では東南アジアと中東での販売に重点を置いており、本年度(2020年4月~21年3月)の治具販売の30~40%は、東南アジアをメインに海外向けが占める見通しだ。

RVは、インドのエンジニアリングサービス企業ASMテクノロジーズの子会社。ASMは米国やカナダ、英国、メキシコ、日本などに拠点を構えている。

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