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【マレーシア】新規感染871人、累計2万人超え[社会](2020/10/19)

マレーシア保健省は18日、新型コロナウイルスの感染者を新たに871人確認したと発表した。前日の869人を上回り、過去最多を更新した。

約8割に当たる702人はサバ州で確認され、うち572人は感染リスクの高い地区や集団を対象としたウイルス検査によるものだった。同州の新規感染者は18日で11日連続、最多を更新した。

国内の累計感染者数は、今年1月25日に初めて陽性者が見つかって以来、約9カ月間で2万人を超えた。

18日の新規感染者数を地域別に見ると、スランゴール州が77人、ペナン州が45人、首都クアラルンプールは7人だった。新規感染者のうち5人は輸入症例で、インド、シンガポール、ネパールから入国した。

18日には過去最多となる701人が退院し、回復者は1万3,262人となった。累計感染者数に占める回復者数の割合は64.7%で、前日から0.7ポイント上昇した。新たに7人が亡くなり、累計の死亡者数は187人となった。累計感染者数に占める死亡者数の割合は0.9%で、前日から横ばいだった。

現在、集中治療室(ICU)で86人が治療を受けており、うち28人が人工呼吸器を装着しているという。

保健省はまた、スランゴール州とサバ州、連邦直轄区ラブアンで各1つ、計3つのクラスター(感染者集団)が発生したと明かした。

■クラスター「メナラ」、首都圏で感染拡大

17日の新規感染者数869人のうち、約52%に当たる451人がサバ州で確認された。次いで、ペナン州が189人、スランゴール州が159人だった。

エッジによると、同日の新規感染者は、うち244人が国内3カ所の刑務所で発生したクラスターによるものだった。保健省のノル・ヒシャム・アブドゥラ保健局長は同日、新たに5つのクラスターが発生したことを明らかにし、そのうちの1つ「メナラ」に起因する感染が首都圏で広がっているとした。

「メナラ」による感染者は、17日までに計33人が確認されており、同日にはスランゴール州で8人、クアラルンプールで3人、ペラ州と行政都市プトラジャヤで各1人が見つかったという。ノル局長によると、スランゴール州はゴンバク、プタリン、クラン、セパン、フルランガットの5地区、クアラルンプールはレンバパンタイ、チチワングサ、チュラスの3地区、ペラ州は州都タイピン周辺のラルート、マタン、スラマの3地区で感染者が出ている。

地区ごとの新規感染者数の色は17日時点で、赤が陽性患者(入院者)数41人以上の「レッドゾーン」、黄が同1~40人の「イエローゾーン」、緑がゼロの「グリーンゾーン」を指す

地区ごとの新規感染者数の色は17日時点で、赤が陽性患者(入院者)数41人以上の「レッドゾーン」、黄が同1~40人の「イエローゾーン」、緑がゼロの「グリーンゾーン」を指す

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