【タイ】再び反政府デモ開催、王室派と小競り合いも[政治](2020/10/15)

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タイの首都バンコクで14日、学生を中心とした団体が大規模な反政府集会を開いた。プラユット首相の辞任や憲法改正、王室改革などを求めて、首相府庁舎に向けてデモ行進をした。一方、会場の民主記念塔の周辺には王室支持者も集い、小競り合いが起きるなど緊迫する場面があった。

首相府庁舎に向かってデモ行進する人とトラックの荷台に乗った反政府集会の主催者たち=14日、タイ・バンコク(NNA撮影)

首相府庁舎に向かってデモ行進する人とトラックの荷台に乗った反政府集会の主催者たち=14日、タイ・バンコク(NNA撮影)

反政府集会では、団体のリーダーである国立タマサート大学の学生や王室の権限縮小を唱えているアーノン弁護士らが演説した。またタイの民主主義の象徴とされる民主記念塔の周りには植え込みがあって近づけなかったが、デモ参加者が取り除いて「民主記念塔を取り戻した」と主張。その後、首相府庁舎に向かってデモ行進をした。

今回は平日開催のため、2014年のクーデター以来最多となる約5万人が参加した9月19~20日に開かれた集会よりは小規模だった。

民主記念塔の周りの植え込みを「バケツリレー」で取り除く反政府集会の参加者たち=14日、タイ・バンコク(NNA撮影)

民主記念塔の周りの植え込みを「バケツリレー」で取り除く反政府集会の参加者たち=14日、タイ・バンコク(NNA撮影)

一方で、反政府集会の会場近くには、ワチラロンコン国王のシンボルカラーである黄色いシャツを着た王室支持者も集結。普段はドイツに滞在することが多いワチラロンコン国王が、13日のプミポン前国王の命日に合わせて帰国しており、国王を乗せた車列が王宮にも近い民主記念塔の周辺を通過するのを見届けるために集まった。

多くは動員された軍関係者だったとみられるが、一部の熱烈な王室支持者がデモ参加者と小競り合いを起こし、警察官が制止する場面もあった。

タイでは19年3月に民政へ移管する総選挙が行われたが、軍政の流れをくむプラユット首相が続投していることから、退陣を求める反政府集会が相次いで開かれている。民主記念塔では8月16日にも大規模な集会が開かれた。

10月14日は、1973年に民主化を求める学生らが大規模なデモを起こし、当時のタノーム軍事政権を打倒したが、軍の弾圧を受けて多くの死傷者を出した「血の日曜日事件」から丸47年に当たるため、集会を開いたとみられる。

反政府集会の参加者と黄色いシャツを着た王室の支持者との間で衝突の緊張感が高まる場面もあった=14日、タイ・バンコク(NNA撮影)

反政府集会の参加者と黄色いシャツを着た王室の支持者との間で衝突の緊張感が高まる場面もあった=14日、タイ・バンコク(NNA撮影)

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