【シンガポール】現代自、技術革新センターに310億円投資[車両](2020/10/14)
韓国の現代自動車は13日、シンガポールにイノベーション(技術革新)センターを設立すると発表した。約4億Sドル(約310億円)を投じ、モビリティー関連技術の研究・開発拠点や、電気自動車(EV)の生産拠点を建設する。2022年末までに完工し、25年までに年間最大3万台を生産する計画だ。
シンガポール西部のジュロン・イノベーション地区(JID)の4万4,000平方メートルの敷地に7階建ての施設を設置する。屋上には全長620メートルの試乗コースを設け、生産した車両を顧客が試運転できるようにする。
屋上にはこのほか、ソーラーパネルを設置して再生可能エネルギーを活用する。韓国で新産業として成長が期待されている都市航空交通システム「UAM」の離着陸場も設ける。UAMは電動式の垂直離着陸機(eVTOL)で、「空飛ぶクルマ」と呼ばれている。
シンガポールでは、気候変動対策として、40年までにガソリン車など内燃機関自動車を段階的に廃止することが決まっている。