【中国】青島で新型コロナ集団感染[社会](2020/10/13)

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中国山東省青島市で12日、新型コロナウイルス感染症(COVID19)の国内感染者が6人確認された。中国では最近、コロナ感染者は海外から入国後に感染が判明した「輸入症例」が中心だったが、約2カ月ぶりの「国内症例」となった。無症状感染者も6人出ており、いずれも市内の呼吸器系病院での入院患者や関係者。同市では大規模なスクリーニングを進めているほか、周辺都市でも青島への訪問に対して警戒を呼び掛けている。

青島市衛生健康委員会は12日、11日午後11時時点で6人のコロナ感染者が確認されたと発表した。うち2人は11日に確認されていた無症状感染者が感染者に確定した事例。中国では無症状感染者は感染者統計に含めず、分類して管理している。

同市では11日に市内の呼吸器系病院「青島市胸科医院」の入院患者と付添人、付添人の濃厚接触者の3人の無症状感染者が確認された後、同病院の関係者など377人にPCR検査を実施し、そこから集団感染(クラスター)が発覚した。同病院は海外から入国後に感染が判明した輸入症例患者の受け入れ業務を行っていたが、11日から全科休診した。

青島市ではクラスター発生を受け、大規模なスクリーニングを展開。感染者の濃厚接触者76人のうち、既に結果の分かった34人は陰性だったという。ほか、一般の接触者は810人(485人は陰性)、同市の医療機関勤務者・入院患者・付添人は合計で14万3,893人(うち11万4,862人は陰性)だったことが分かっている。

同市ではさらに社区(地域コミュニティー)での検査も進める計画。3日以内に市南区、市北区、李滄区、ロウ山区(ロウ=山へんに勞)、城陽区のスクリーニングを終了させ、5日以内には市内全域をカバーするとしている。

MUFGバンク(中国)青島支店の原義信支店長によると、同支店のある市南区でも11日夜にはPCR検査施設が設置され、検査を受ける人の行列ができたという。原氏は「今後、市を跨ぐ移動などが制限されると、ビジネスの往来に影響が出る恐れがある」と懸念を示した。

■周辺都市でも警戒

青島でのクラスター発生により、山東省の周辺都市では同市から移動してきた人への管理を強化している。

毎日経済新聞系のニュースサイト毎経網や新京報(電子版)などによると、済南市は11日、9月23日以降青島から移動してきた人に対して2回のPCR検査と1回の血清抗体検査、7日間の健康観察の実施を義務付けると発表した。日照市は12日、近日中に青島へ旅行した市民に対し、PCR検査と血清検査を受けるよう呼び掛けている。

山東省以外の都市では、遼寧省大連市、同省丹東市、吉林省白城市、江西省カン州市(カン=へんが章でつくりが夂の下に貢)などが青島への不要不急の訪問を避けるよう勧告した。

青島市では9月24日にも無症状感染者の国内症例が2人確認されている。無症状感染者の国内症例が確認されたのは8月20日以来だった。2人はいずれも青島港の作業員で、9月19日に輸入された冷凍水産物の積み卸し作業に従事していた。

■新規輸入症例は21人

国家衛生健康委員会は12日、中国本土の新型コロナの新規感染者は11日に21人確認されたと発表した。いずれも輸入症例。青島市で確認された6人は12日発表の全国の感染統計には含まれていない。

輸入症例は、上海市が5人、遼寧省が4人、広東省が3人、河北省と山西省がそれぞれ2人、北京市、天津市、内モンゴル自治区、福建省、四川省がそれぞれ1人だった。

累計感染者数は12日午前0時時点で8万5,578人となった。11日に新たな死者は報告されておらず、累計の死者数は4,634人のままとなっている。

無症状感染者は11日に新たに32人が確認された。うち29人が輸入症例だった。

市南区に設けられたPCR検査場に並ぶ市民=12日、青島市(新華社)

市南区に設けられたPCR検査場に並ぶ市民=12日、青島市(新華社)

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