【香港】観光業界、シンガポールと旅行バブル希望［観光］（2020/10/09）

香港の観光業界は、新型コロナウイルスの感染拡大防止を目的とした入境規制を緩和する「トラベル・バブル」について、香港政府にシンガポールとの交渉加速を呼び掛けている。サウスチャイナ・モーニングポスト（電子版）が７日伝えた。

観光業界選出の姚思栄（ウェイン・イウ）立法会（議会）議員は、「シンガポールとのトラベル・バブルを11月にも開始してほしい」と要望。まずは人数を制限した上で、団体旅行や出張、家族の訪問を対象に開始するよう提案した。

消息筋によると、香港政府とシンガポールとの交渉は前向きに進んでいるという。

ただ、香港の呼吸器科医師の梁子超氏は、香港がトラベル・バブル構築を目指す場合、「まずは中国本土とマカオを優先するべきだ」との考えを表明。両地は感染リスクが低く、香港との経済的なつながりも強いと指摘した。シンガポールとのトラベル・バブルは経済的恩恵が限定的で、依然として感染リスクがあるとの見方も示した。