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【インドネシア】中国などの果糖シロップにセーフガード発動[食品](2020/09/22)

インドネシア財務省はこのほど、中国などから輸入する果糖シロップに対し緊急輸入制限(セーフガード)を発動した。財務相令『2020年第126号』を9日付で制定、7営業日後に施行した。

財務相令によると、対象となる果糖シロップは、果糖の含有量が乾燥状態において全重量の50%を超えるもので、転化糖は除く。期間は施行後3年間とし、税率は1年目が24%、2年目が22%、3年目が20%。対象外となる124カ国・地域については、輸入の際に原産地証明書の提示を義務付けた。日本は課税対象。

21日付コンタンによると、スリ・ムルヤニ財務相は「貿易省商業取引監視委員会(KPPI)が、果糖メーカー各社からのセーフガード申請を受けて調査した。中国からの輸入品の増加により、国内産業が損害を受けたことが証明された」と説明した。

子会社を通じてセーフガードを申請した食品製造大手ブディ・スターチ・アンド・スイートナーのスダルマン・タスミン副社長は「国内生産量は十分あるのに、長年の間、安価な輸入品に市場を奪われてきた」と述べた。

一方、インドネシア飲食品業者連合(Gapmmi)のラフマット・ヒダヤット副会長は「国内に果糖シロップの大手メーカーは2社しかない。国内メーカーの生産量は、飲食品産業の需要を満たすには不十分だ」と指摘した。

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