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【ベトナム】外食のサガミ、ベトナム3号店をオープン[サービス](2020/09/21)

外食事業を展開するサガミホールディングス(名古屋市)の連結子会社、ベトナム・サガミは17日、ホーチミン市のベッドタウン、ゴーバップ区に手延べうどんなどを提供する「水山」をオープンした。同国で3店舗目となる。店内でうどんを製麺し、リーズナブルな価格で提供することで地元住民の取り込みを強化する。

外食事業を手掛けるサガミホールディングスの連結子会社ベトナム・サガミは17日、手延べうどんを提供する「水山」の同国3号店をホーチミン市ゴーバップ区にオープンした

外食事業を手掛けるサガミホールディングスの連結子会社ベトナム・サガミは17日、手延べうどんを提供する「水山」の同国3号店をホーチミン市ゴーバップ区にオープンした

新店舗は、ホーチミン市ゴーバップ区にあるロッテマート1階に入居する。日本から輸入した手延べうどんのほか、店内で製麺したうどん麺を使用したメニューを提供する。店内で製麺することで、より低価格でメニューを提供することが可能となり、人気メニューの「ホットスパイシーちゃんぽん」は11万7,000ドン(5米ドル、約530円)、「牛肉うどん」は10万9,000ドンとなる。同じメニューで輸入した手延べうどんを使用したものも選択できる。手羽先や巻きずしなどサイドメニューも取りそろえる。

ベトナム・サガミの吉本康之ゼネラル・ディレクターは、「多店舗展開への弾みをつけるには、地元に根ざした店舗作りが必須と考える」と話す。3店舗目は今年初めから計画し、ホーチミン市中心部ではなく、郊外に焦点を絞って物件を探した。ベトナム人がより手頃に、普段から利用できるような立地やメニューの値段を意識したという。

水山は、これまでホーチミン市1区の高島屋店、タイバンルン店を出店。吉本氏によれば、高島屋店は最初は日本人や外国人が中心だったが、最近はベトナム人の利用が増加しており同国での事業に手応えを感じている。出店の加速を目指し、ゆくゆくはフランチャイズの募集も視野にいれる。

■うどんの早食い大会を開催

新店舗では、うどんの早食い大会が開催され、ベトナムの有名ユーチューバーら計12人が参加した=20日、ホーチミン市

新店舗では、うどんの早食い大会が開催され、ベトナムの有名ユーチューバーら計12人が参加した=20日、ホーチミン市

オープン後、初の週末となった20日には新店舗で早食い大会を開催し、ベトナムで人気のユーチューバーらが参加した。

飲食店の立ち上げ支援などを手掛けるアジアスターインターナショナルの秀島耕太最高経営責任者(CEO)は「イベント開催の目的は、顧客との関係作りだ」と話す。日系飲食店がローカルの市場に進出する際は、地元の顧客との関係作りがオープン後の集客の鍵になる。イベントを通して、店舗をより身近に感じてもらい、人気ユーチューバーが配信する動画で、ブランドの周知を図る。

大会には1チーム3人、合計12人が参加し、たこ焼きや巻きずし、ちゃんぽんうどんを順番に食べ完食するスピードを競った。優勝チームには600万ドンの賞金が贈られた。

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