【インドネシア】首都知事、高速道に自転車専用車線を提案[運輸](2020/08/28)
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インドネシア首都ジャカルタ特別州運輸局は、同州のアニス・バスウェダン知事がバスキ公共事業・国民住宅相に対し、ジャカルタ市内高速道路の一部区間に、毎週日曜日の午前6~9時限定で自転車専用車線を設置するよう提案していることを明らかにした。27日付リパブリカとコラン・テンポなどが伝えた。
シャフリン運輸局長によると、アニス知事は11日付でバスキ公共事業・国民住宅相に書簡を送付。ジャカルタ市内高速道路の東ジャカルタ・チャワン―北ジャカルタ・タンジュンプリオク区間のうち、東ジャカルタ・クボンナナスから北ジャカルタ・タンジュンプリオクに向かう全長10~12キロメートルの区間に、高速走行が可能なロードバイクに限定した専用車線を設置するよう求めた。安全を考慮し、同時間帯の自動車通行止めやコーンの設置などを検討する。
公共事業・国民住宅省の高速道路統制庁(BPJT)のダナン長官は「首都政府からの提案を協議している。首都で日曜日に目抜き通りを歩行者に開放する『カーフリーデー』やバリ州の高速道路で行われるマラソン大会と同様の扱いになる」と述べた。
一方で一部の州議会議員は、法令に抵触することなどを理由に州政府の提案に反対している。
自転車通勤を促進する団体「バイク・トゥ・ワーク(B2W)インドネシア」の共同創始者、トト・スギト氏は「首都政府は主要道路に自転車専用道路を既に設置しており、高速道路に追加する必要はない。安全面の問題から、自動車が通行止めとなる場合に限り賛成する」と述べた。