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【ミャンマー】新規感染100人、1日の最多更新=26日朝[社会](2020/08/27)

ミャンマー保健・スポーツ省によると、26日午前までに、新たに100人の新型コロナウイルスの市中感染が確認された。1日に確認された感染者数としては、過去最多となり、国内の累計感染者は574人に増えた。政府は同日、既に再開していた公立高校を含む全ての学校の閉鎖継続を通達した。

25日夜に30人、26日朝に70人の感染を確認した。25日夜の確認分は、米国からの帰国者1人を除き、29人が国内で市中感染したとみられる。大部分が西部ラカイン州で感染が確認され隔離されているが、最大都市ヤンゴンや東部モン州で、ラカイン州への訪問歴がある感染者も確認されている。また北東部シャン州在住で、45歳の女性の感染も確認された。この女性の感染経路は分かっておらず、ヤンゴン内の病院に入院している。

■ヤンゴンで経路不明の感染

26日朝の確認分のうち、1人はヤンゴン・南オッカラパ郡区の男性で、感染経路は不明。男性宅の付近は封鎖された。残る69人はラカイン州で確認された。

26日朝時点の治癒者は341人、死者は累計6人で変わっていない。PCR検査の実施は累計14万7,820件に達した。

政府は26日夕、感染の急拡大を受け、国内の全ての学校を閉鎖するよう指示。私立学校も含む。公立では高校の9割が今月21日までに授業再開を認められていたが、時期を定めずいったん休校する。再開に向けて準備を進めていた小・中学校を含め、引き続き閉鎖されることになった。

■ラカイン、外出禁止の郡区が増加

ラカイン州で今月17日以降に確認された市中感染者は100人を超えた。保健・スポーツ省は同州での感染拡大を受け、州内4郡区を26日午前6時から外出禁止の対象地域に加えた。チャウピュー、アン、タウングップ、タンドゥエの4郡区で、通勤や必要な買い物、病院への外出を除き自宅にとどまることが義務付けられた。通勤には当局が許可した車両やバスの利用が求められ、外出時には1世帯当たりの人数も制限される。シットウェ郡区では20日から、外出禁止措置が取られている。

ラカイン州では、州内にある避難民キャンプでの感染拡大を懸念する声が強まっている。電子メディアのイラワジによれば、ミャウー郡区で活動する支援団体の職員3人の感染が確認されており、4カ所のキャンプで接触歴がある避難民30人以上が隔離された。同郡区では、国軍と少数民族武装勢力アラカン軍(AA)による紛争で流出した避難民3万人近くが、20カ所以上のキャンプに分散して暮らしており、感染拡大のリスクが指摘されている。

感染拡大を防ぐために、ラカイン州の地元の政治家などは、インターネット接続の制限を解除するよう政府に要望している。ミャウー郡区を含むラカイン州と北西部チン州の紛争地帯では、治安上の理由からネット接続が第2世代(2G)サービスに限定されている。ミャウー郡区選出のトゥン・ター・セイン州議会議員は、「ミャウーで感染者が確認されたことは、電話で連絡を受けるまで知らなかった」としており、感染拡大の防止に必要な情報を迅速に入手するためにネット接続の制限を解除するよう求めている。

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