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【シンガポール】格安スクート、旅客機を貨物専用機に改造[運輸](2020/08/25)

改造機を使った中国・福州発シンガポール行きの便で機内に詰め込まれた貨物(スクート提供)

改造機を使った中国・福州発シンガポール行きの便で機内に詰め込まれた貨物(スクート提供)

シンガポール航空(SIA)グループの格安航空会社(LCC)スクートは24日、エアバスの次世代小型旅客機「A320セオ」1機を貨物専用機に改造したと発表した。新型コロナウイルスの影響による減便・運休で、旅客機を使った貨物輸送ができないことが背景にある。同様の改造機を活用するのは東南アジアの航空業界では珍しいという。

小さい空港でも離着陸できるよう「A320セオ」を貨物専用機に改造した。全座席を撤去することで、貨物輸送能力を従来の2倍の約20トンに増やした。改造にかかった日数は4日。同乗するパイロットや客室乗務員には、危険物取り扱いや火災などの緊急事態対応に関する訓練を施す。

改造機を使った第1便は、22日に中国・福州からシンガポールに貨物を輸送した。主に日用品という。今月中にさらに4便を運航する。

コロナ禍で旅客便の運航が減少する中、旅客機の貨物室を利用した輸送は大幅に減少している。スクートは、物流やサプライチェーン(調達・供給網)の寸断を回避するため、旅客機の座席部分に荷物を置くなどして貨物輸送サービスを提供していたが、輸送能力を高めるため貨物専用機への改造を決めた。

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